足の内側のくるぶしの下が痛い?有痛性外脛骨(外脛骨障害)の原因と治療

有痛性外脛骨_830×510

「足の内側の骨が出っ張っていて、運動すると痛い」「靴が当たって痛い」——成長期のスポーツ選手にこうした症状があれば、有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)かもしれません。

外脛骨とは?

外脛骨は、足の内側にある舟状骨(しゅうじょうこつ)のそばに生まれつき存在する「余分な骨」で、およそ10人に1〜2人にあると言われています。あること自体は病気ではなく、多くの人は一生痛みなく過ごします。

有痛性外脛骨位置_830×510

ところが、成長期にスポーツで足を使いすぎたり、足首の捻挫をきっかけにしたりして外脛骨の周囲に炎症が起こると、痛みが出ることがあります。これが有痛性外脛骨です。10〜15歳ごろの運動をしている子に多く、特に女子に多い傾向があります。

なぜ痛くなるのか

外脛骨には、土踏まずを支える後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉の腱が付着しています。ランニングやジャンプのたびにこの腱が外脛骨を引っ張ることで、炎症と痛みが起こります。扁平足ぎみの足は後脛骨筋への負担が大きく、痛みが出やすいことが知られています。

診断

レントゲン検査で外脛骨の有無と形を確認します。痛みの程度や炎症の広がりを調べるために、必要に応じてMRI検査を行うこともあります。捻挫や疲労骨折など、ほかのケガとの見分けも大切です。

治療の基本は保存療法です

ほとんどの場合、手術をせずに治療できます。痛みが強い時期は運動量を調整し、リハビリテーションで後脛骨筋やふくらはぎの柔軟性を高め、足裏やお尻まで含めた体の使い方を整えていきます。

あわせて大切なのが、かかとを合わせて靴ひもをしっかり締める「正しい靴の履き方」です。まずはここから見直すだけで、足への負担が大きく変わります(詳しくは靴の選び方と履き方(動画)をご覧ください)。それでも痛みが続く場合や扁平足が強い場合は、足底板(インソール)で土踏まずを支え、腱への負担を減らします。

「骨の出っ張りがあるから一生痛いまま」ということはありません。炎症が落ち着き、足を支える筋力がつけば、多くの選手が競技に復帰できます。保存療法で改善しない場合の手術は、対応可能な医療機関へご紹介します。

我慢して練習を続けないでください

痛みをかばったフォームで練習を続けると、膝や反対の足など、別の場所を痛める原因にもなります。当院では理学療法士が競技復帰までサポートしますので、足の内側の痛みが続くときは早めにご相談ください。

スポーツ選手の診療についてはスポーツによるケガ・障害の診療とサポート活動のページもご覧ください。

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